らくあちゃんのブログ考察班

http://immortal.hatenablog.com

俺の人生を小説にした2 考察

閲覧注意!今なら引き返せる!

 

本題

今日は

immortal.hatenablog.com

の考察です。

 

舞台

前回と同じ兄妹の話である。そのことは

玄関のポストを改造して設置した募金箱

ということから明らかである。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……すまんがこれ以上考察することがないが……? 

 

 

 

ということなので前回言っていた「らくあ氏の妹集合に位相群の構造が入る」ことについての説明をしていこうと思います。

 

群とは

Gが群であるとは、Gに含まれる任意の元a,b,cと演算×について以下が成立することである。

a×b∈G (演算について閉じている)

1∈G であり、a×1=1×a=a (単位元の存在)

a×d=1を満たすdが存在 (逆元の存在)

(ab)c=a(bc) (結合法則)

 具体例として、整数は+を演算とする群だということは簡単にわかるだろう。

 

位相について説明する前に連続関数について考察を深めよう。

イプシロン-デルタ論法については大学初年度ですぐ習うだろうから省く。知らないならば以下を参照。

dic.nicovideo.jp

 

この論法において、関数fと点aについて

0<|x-a|<ε

0<|f(x)-b|<δ

と考えているわけだ。これらはまさしく開集合である。bまわりの開集合と取ったとき、どのような開集合を取ったとしてもそこに含まれるf(x)の「x」を取り出したとき、xを含むようなa周辺の開集合が取れることとなる。こうして連続関数は以下のように定義付けることが可能だ。

fの逆関数をg、Oを開集合とする。

任意のOについて集合g(O)={x | f(x)∈O}を含む開集合O'が存在する。

この辺りは『数学ガール ポアンカレ予想』に詳しいため参照してほしい。というかそこを読んでこの後を読むことを推奨する。

 

開集合の定義等は

ja.m.wikipedia.org

を参照。

 

さて位相群の定義に移ろう。

a,b∈Gについて

G×GG:a×b→ab が連続写像となる。

GG:a→a-1連続写像となる。

と定義される。

 

具体的な例として実数全体の集合の和についての群が挙げられる。

実数同士の足し算は連続であるし、逆数を取る操作も連続というのは明らかである。

 

さて、らくあ氏の妹集合LSを定義しよう。その前にらくあ氏の妹としてありえる人物全体の集合をLと定める。「俺の人生を小説にしてみた」に現れる妹をs1とすると明らかにs1Lだ。

LS={S | S ⊂︎ L}

と定める。すなわちらくあ氏の妹全体の集合の部分集合全体ということだ。

各要素はある並行世界でのらくあ氏の妹たちを表しており、当然妹がいない、すなわち空集合、も含まれる。

ここに入る演算+を道理に従って考えてみよう。やはり二つの可能

性の和はそのまま足すべきだ。つまり{a,b,c}+{d,e,f}={a,b,c,d,e,f}となるべきなのだ。さて、ここで{a,b}+{a,c}はどうすべきか、という疑問が生じる。同じ妹が2人いることは明らかにありえない(双子以上の意味であることに注意)。やはり、同じ世界に同じ人間が2人いると世界が崩壊するので、このとき妹aの存在は世界によって打ち消される。故に、{a,b}+{a,c}={b,c}とすべきである。

こうして演算+を以下のように定めるのがよいと分かる。

S1,S2LSについて

S1+S2={a|a∈(S1US2)\(S1⋂︎S2)}

 なお、ここで集合A\BとはAのなかでもBを除いた部分集合写真としている。

これよりLSに含まれる任意の元SについてS+S=∅︎となる。つまり任意の元Sの位数は2となる。今、妹全体の集合Lの元の数をnとおくと、S∈LSは各要素がZ/2Zとなっているn次元ベクトル空間の要素とみなせる。すなわち、LSは(Z/2Z)nと同型だと言える。

次に位相を入れることを考えよう。

まず、LSの部分集合V(S)を以下のように定める。

V(S) = {A | A∈LS,S⊂︎A (ただしS∈LS)}

LSの部分集合に対して、以下のようにして開集合を定める。

O⊂︎LSが開集合 ⇔ あるS∈LSを用いて、O=LS\V(S) と書ける。

これはV(S)を閉集合としてとっていると言うことと同じである。

このようにして位相を導入したLS位相群となるのは明らかである。ゆえに証明は読者の演習問題とする。そのうちやるかもしれない。

 

以上よりらくあ氏の妹集合LS位相群の構造を持つことがわかった。そのうちこの位相群の表現について述べたい。